アナケナ・ビーチ
昼食もそこそこに、私はある作業に没頭していた。何とカメラを壊してしまっていたのだ。ラノ・ララクで相方に写真を撮ってもらおうとカメラを渡そうとした時に手から滑り落ちたカメラは、事もあろうに岩を直撃。結果、電子回路がいかれてしまったようで、レンズの蓋が開閉しない。これだから今時のカメラは精密過ぎて困るっ! と、怒ったところでどうにもならない。幸いというべきか、相方はインスタント・カメラを持っていた。というより、まともなカメラを持って来ていて欲しかった(泣)。残り枚数は10枚程。1つの観光地での撮影ポイントを抑えていけば何とか……。
気を取り直して、今度は島を北上し、テ・ピト・クラ Te Pito Kura へ。「光のへそ」という、真ん丸い直径75cm程の石がある。いろいろと伝説はあるが、実のところは海に洗われて丸くなったごく普通の石らしい。でも、見事なくらいに丸くてつるつるだ。これをテーブルに見立てて、周りに置かれた4つの石に座り、こうして会議をしたんだよ、とMさんがユーモラスに実演してみせる。結構真面目なMさんから思いも寄らない行動を取ったので、笑いが起こった。私が沈み気味だったので、元気付けようとしてくれたのだろうか。
また、この辺の海にはウニもいて簡単に取れるらしい。私がウニ好きだと知ると、ドライバーのAさんが岩伝いに海へと探しに行ってしまった。2~3分程で戻って来たが、結局は手ぶらだったので照れていた。イースター島のウニを食べ損ねて残念だったが、Aさんの心遣いも嬉しかった。
![]() テ・ピト・クラ |
![]() プカオだけがぽつんと |
![]() Aさんウニ探し中 |
この日最後の観光スポットは、アナケナ・ビーチ Playa de Anakena。島最大のビーチで、島外から植林した椰子の木が植えられ、広い白砂が広がっている。何だかイースター島には似つかわしくない風景だ。半袖でいられる程暖かいとは言え、現地の人は冷たそうな海に入って泳いでいた。
ここに立つのは、7体のアフ・ナウナウ Ahu Nau Nau。土の中に埋まっていたため、背中に描かれた紋様が綺麗に残されている。また、島を開拓した伝説の王・ホツマツア Hotu Matua の一行が上陸した場所とも言われ、それにちなんだホツマツアのモアイもある。
![]() アフ・ナウナウ |
![]() 海側から見た後姿 |
![]() ホツマツアのモアイ |

白砂のアナケナ・ビーチ
帰りは島の真中を走る、快適なアスファルト上をドライブ。殆どがオフロードでのろのろ運転しか出来ないので、時速60kmも出せてAさんもご機嫌だ。ここで、ふと疑問が。イースター島はチリ本土からも約3,800kmも離れていて、島から出たことがない人も多い。では、車の運転免許証はどうするのか? 各種機関の殆どが島唯一で、その数少ない施設に自動車学校があるとは思えない。答えは、車の運転を知っている人が適当(!)に教えて、警察署に行けば免許の交付を受けられるとか。試験はない。Aさんの運転に不安を感じたわけではなかったが、何となく怖いものが。
さて、ここまでの食生活はなかなか順調。1日中歩き通しで疲れていたこともあり、夕食はホテルの部屋にて、念の為に持って来ていたカップ麺、機内食に付いていたパウンドケーキとコーンフレークをぼりぼり齧って済ませた。前日食べたホテルのレストランのパスタが不味かったので、行く気がしなかったというのもある。でも、今思うとカップ麺はMさんにあげれば良かった。
そろそろ寝ようかと早目にベッドに潜り込んだら、タイミングを計ったかのように賑やかな音楽が聞こえて来た。太鼓の音が響いて眠るどころではないので、発信源のレストランを覗いてみると、ポリネシアン・ダンスショーが開催されていた。そう言えば観光から帰って来た時、フロントのニイチャンがギターをかき鳴らしてたっけ。どうやらこのための練習だったようだ。
会場のレストランを覗いてみると楽しそうだったが、入場料が必要とのことで他の何人かに混じってガラス越しに鑑賞させて貰うに留まる。傍にある売店が、滞在中は何時見ても閉まっていたのに、珍しく何軒かが開いていた。自分達もショーを見たいので、そのついでらしい。買いたいものがあったわけではないが、本当に売る気があるのやら?
![]() ホテルのフロント付近 |
![]() 初日に食べた不味いパスタ |
![]() 夕暮れ |
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modified on July 16, 2004








